TFD歳時記

Ｐ7のＣＰＵが入荷しました。勿論新品です。まだ有ったんですね、新品。もうとっくの昔に無くなっていたと思っていました。今となってはちょっと懐かしいカジバマークの箱入りです。

このタイプが使われていたのは1992年が最終ですから、もう15年です。15年以上使っていれば、そろそろＣＰＵが壊れる固体も多くなってきていますね。ＳＰ5以外の888ＳＰシリーズはこのＣＰＵを使っていますから、ストックは絶対に必要というわけで、ある程度の数を確保できて一安心です。

バックトルクリミッターのカム山その他の部分を潤滑するグリスにはなかなか適当なものが見つからず、以前からいろいろと悩んでいました。

何しろかなりの高温になる事に加え、おまけにそれが6,000rpmとかで回転するのですから、たいていのグリスはすぐに熱で溶けたようになり、遠心力で飛ばされてしまいます。

メーカーはモリブデンのドライスプレーをこうした部分の潤滑に指定しているようですが、スプレーだとマスキングが面倒なのと、潤滑皮膜が薄くて心もとない感じがします。

そこで最近目をつけたのが画像のグリスです。成分はドライスプレーと同じだと思いますが、もともと筆で塗布するようにできているので、ピンポイントで塗る事ができます。速乾性で、重ね塗りができ、そうするとかなり厚い皮膜になります。塗る時の雰囲気や乾いた時の感じははちょうどラッカーのペイントみたいです。これなら熱や遠心力で飛んで行ったりしないでしょう。

とりあえず何度かテストしてみて、具合がよければまた報告します。