2007年04月19日
ハブの処理が出来上がってきました
陽極酸化処理をお願いしていたリアホイールのハブが出来上がってきました。前回のステアリングステムよりもう少し茶色く、というリクエストをしていたのですが、若干色が濃くなった程度です。もう少しですかね。
現在他のマグネシウム製ステアリングステムの処理を新たに頼んでいます。出来上がってきたらまた紹介します。
2007年04月13日
マグネシウムの表面処理
マグネシウム製の部品はドゥカティに乗っている人たちにとっては憧れのパーツと言えます。特にコルサやRSと呼ばれているバイクの純正部品として設定されているものは茶色っぽい仕上がりの陽極酸化処理が施され、優れた耐候性を持ちます。最初は奇異に感じたその茶色い色さえも、今となっては憧れのマグパーツのアイデンティティーになっており、わざわざペイントでその色を再現する人もいるくらいです。
しかし同じマグパーツでも、例えば社外品によく見られる化成処理によって表面を処理されたものも多く見られます。ドゥカティの世界ではビクロマートとも呼ばれることのあるこの処理ですが、新しいうちは金色に輝いて確かに見栄えも良いです。しかし耐候性はお世辞にも良いとは言えず、数年も使用すると、例えば画像のスイングアームのように表面の腐食が進み、ハゲチョビになってしまいます。
マグネシウムの表面処理の続き
そこでこのハゲハゲにみすぼらしくなったスイングアームに、再び化成処理を施しました。どうです、見事に蘇っていますよね。下処理も最初にイタリアで施した時より丁寧に作業していると思われ、色むらもあまり無く、新品の時より新品らしい感じです。
スイングアームに限らず、マグネシウムの部品ならこのような再処理が可能です。どうですか?ご興味のある方、ご連絡をお待ちしています。
マグネシウムの表面処理のまた続き
そしてこちらは化成処理ではなく、陽極酸化処理を施したマグのアッパーブラケットです。これは皆様にお見せするサンプルとして処理をしてもらいました。元々は化成処理で、金色がハゲハゲになっていて、おまけに転倒により割れてしまっていたものです。割れた面までちゃんと酸化皮膜により処理されているのが判ると思います。皮膜の厚さにより色が変わり、皮膜を厚くするともっと茶色っぽくなるとのことです。(皮膜の厚みは大体10ミクロン前後です)この色は私の998RS03のアッパーブラケットとほぼ同じ色に仕上がっていますが、もうちょっと茶色が濃い方が雰囲気があるように感じるかもしれません。現在他のパーツをもう少し濃い茶色になるように処理してもらっていますので、出来上がってきたら改めて紹介します。
こちらの酸化皮膜の方が耐候性に関して、化成処理より数段優れているのですが、現状では処理できる品物の大きさに制限があり、スイングアームのような大物は残念ながら処理不能とのことです。大きさの問題に加えて、処理に必要な電流容量の問題も存在するようです。
しかしスイングアームを除けば、マグパーツの大半のものはステアリングステムのブラケット以下の大きさでしょう。そうすると大抵の物は処理可能ということになります。ご興味の有る方、お問い合わせください。