2008年04月18日
1098R
遅ればせながらTFDにも1098Rがやってまいりました。果たしてどんなバイクなんでしょう?ナンバーを取得したこのままの状態では78ps/5,500rpmです。そのままでは乗る意味が皆無です。空冷600ccにぶっちぎられることでしょう。でも車両にはもれなくスリップオンサイレンサーとそれ用のECUが付属します。装着すれば180PSになる模様です。国産リッターバイクにタメ張れるでしょう。当然ながらこの状態で公道を走ると違法になります。でもこのバイクを購入した人の殆どはそうと知りながらこれらの部品を装着するのでしょうね。TFDではとりあえずフルエキとECUは用意しました。そうすると180ps以上らしいです。必然的にサーキット走行のみになりそうです。
78ps/5,500rpmという日本の公道仕様は、日本国内の保安基準に適合させるための法の裏をかいた殆ど反則ワザですが、現時点では「合法」です。でも日本人的な社会の倫理観としては「?」な感じかもしれません。でも欧米では気にしないのかな。良い悪いの問題ではなく、民族的な倫理観の違いでしょうね。スリップオンに交換して公道を走った場合、交換した当事者や運転者に責任があり、そうしたものを製造したメーカーには責任が無いという考え方でしょう。
ではこれから出てくるハイパフォーマンス系のバイクは皆この路線になるのでしょうか?お上のお咎めが無いと判れば、各メーカーはこぞって追従するかもしれません。でもこうした裏ワザは、例えば戦後間もなくの頃はヒロポンが合法だったみたいなもので、それはまずいでしょ、となれば新たに法の網がかけられるかもしれません。
現在の地球環境、社会情勢、その他諸々のことを総合して考えると、このバイクが人類史上最後のこの手の歴史的なバイクとなってしまう可能性も感じます。それともメーカーはさらに新しい技術を開発する事によって、さらにこの手の路線の先へ突き進むのでしょうか。