2008年11月24日
ガソリンタンク裏のナット
748/946/996/998系のガソリンタンク裏です。黒いプラスチック製のナットがリング状に割れているのが見えますが、ここまで割れるとガソリンが派手に漏れ出して非常に危険です。このナットはフューエルレベルゲージとポンプの配線が一緒になった部品です。新車時から使われている部品はこの部分が非常に割れやすく危険です。ガソリンが漏れていなくてもナットにクラックが入っている頻度は非常に高いです。目視で点検できますから、このシリーズのバイクにお乗りの片は是非一度タンクを外して確認していただきたいと思います。
対策としては部品交換しかありませんが、現在入手できる部品は対策品なのでこうしたトラブルが再発する事はおそらく無いと思います。しかしナット単体での部品は設定されておらず、たかがナットのためにそこそこ高価(¥17,945-です)なフューエルレベルゲージをAssyで交換しなければなりません。それに加えて部品交換をするためにはタンク裏のポンプフランジを外さなくてはなりません。これは一度外すと組上げるのにコツが必要で意外と大変な作業なのです。
ガソリンタンク裏のナット
そこで対策用のナットを製作してみました。アルミ製です。今回はとりあえず10個造ってみましたが、有り合わせの材料を使ったために、材質はジュラルミン2017で、かなり過剰品質です。表面処理は白アルマイトです。
画像はそれを装着したところですが、ナットのみの交換なのでポンプフランジを外す必要がありません。その代わり配線のカプラーを一度分解しないとナットが通らないのですが、これは致し方ないところでしょう。傍らに置いてあるのが部品単体です。造った数が少なく、材料も良い物を使ったので価格はちょっと割高で¥6,300-ですが、部品を丸ごと交換するコストの半値以下ですし、作業の手間も省けます。ご興味のある方はお問い合わせください。
2008年11月22日
ついでにこちらの商品も紹介します
ついでに紹介しておきますが、こちらは純正のSSTで片持ちスイングアームのエキセントリックハブを回転させるピンレンチです。主にチェーンの張り調整等に使用します。車載工具の中にも同じ目的のためのコンパクトな工具が収められていますが、こちらはご覧のようにガレージで使用する事が前提の大型のものです。
品番は887131867で、所謂916/996/998コルサ用です。これらのコルサのハブはストリートバイクのそれよりも一回り大きいので、それに合わせて先端のハブにかかる部分がちょっと大きく造られています。ということで748/916/996/998のストリートバイクには使えません。しかし、最近のS2R、S4R、S4RS、ムルチストラーダのリアホイールハブは当時のコルサと同じ径の大きいものが使われていていますから、それらの車種には使えます。試してみたところ1098にも使えそうです。
カーボンタンク
出物があったので思わず仕入れてしまいました。98年型916レーシングのカーボンタンク、新品です。まだ残っていたとは思いませんでした。商品というよりは殆ど私のコレクションですね。これで現在手持ちの在庫が2個ということになりました。ずっと前からアイデアを暖めている、916系をベースにしたレースバイクに使うことになると思いますが、時間がなくてなかなか思うようになりません。
ドゥカティコルセとMSプロダクションのマークが入っていてシリアルナンバーのプレートも貼り込んであります。高級な手作り感があって最高です。たった10年しか経っていないのに、物造りの概念が全く変ってしまったような現在に於いて、こうした製品を目にすることはまず無くなってしまったような気がします。