2010年09月11日

コンロッド重量

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キャリロコンロッド、80年代にパンタF1のエンジンで使って以来ですが、佇まいは変わっていませんね。ほとんどデザインに変更は無いようです。パッケージにパンクルの文字が入っていました。もしかするとパンクルの資本が入ったとか、パンクルの子会社になってしまったのでしょうか?

画像のコンロッドの重量は417.2グラム。もう1本は秤の表示が417.2グラムから417.3グラムを行ったり来たりです。おそらく2本の重量差は0.05グラム程度。恐るべき精度ですね。

  

Posted by cpiblog00738 at 10:32

コンロッド

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空冷レースバイク用に注文していたコンロッドが届きました。メイドインUSAのキャリロです。チタンではありません。スチールのH断面です。チタン製コンロッドほど軽くはありませんが、それでもノーマルのスチールコンロッドより1本約70グラム軽量です。

なぜチタンではなくスチール製にしたか、その理由は・・・・。空冷2バルブなので水冷4バルブほどの高回転で使用することは無い。そのために剛性を優先。コンロッド1本当たりにかかる荷重が水冷より大きくなる。(ような気がする・・・。現状ではぜんぜんそんなことになっていないですが・・・) トルクが大きければチタンコンロッド特有の症状であるメタル裏のチタン材料の剥離が激しくなると思われ、スチールならそれが回避できるのではないか。(淡い期待ですが) 

でもそれより先にエンジンを何とかしなければなりませんね。

  
Posted by cpiblog00738 at 10:23

2010年09月02日

ベンチでのマッピングの結果は・・・。

252d4d46.jpgエンジンのマネージメントはMotecです。パソコンの方は専門家に任せて自分はベンチの操作に集中です。しかしこのエンジン、マッピング開始からイマイチ良い音がしません。トルクも無い感じです。そこで空燃比だけでなく、点火時期も全て取り直すことになりました。エンジンに負荷をかけてスロットル開度と回転数を一定に保ち、良い空燃比を見つけたら、荷重計を見ながら一番トルクの出る点火時期を探します。エンジン実用域のマップのマス目全てに対してこの作業を行うことは非常に手間がかかります。こうした方法でその時エンジンが要求する点火時期を見つけてゆきます。
作業の結果、それなりのマップが出来上がりました。現状のこのエンジンに対しては殆どベストに近いと思います。しかしそのマップの数字がかなり普通ではありません。簡単に言うと、ものすごく点火時期を進めないと良い状態にならないのです。
スプロケット軸出力の修正馬力でかろうじて110馬力は超えましたが、私としてはかなり期待はずれの結果です。というか、このエンジンの発する音自体が全く良くないので、それだけでこのエンジンが良い状態に無い事が判り、不本意です。やっぱり何事も最初から上手くは行かないものですね。対策の方向性は既に理解していますが、それを具体的にどのような方法で実現してゆくか、幾つかの選択肢の中から決定してゆかねばなりません。ちゃんと走れるようになるまでは、まだ長い時間が必要なようです。
  
Posted by cpiblog00738 at 21:04

ベンチテストやりました

aa8a1fa1.jpg 諸事情により遅れまくっていましたが、この度やっとこさベンチにてマッピング作業を行う事が出来ました。いつもやっている水冷エンジンではなく空冷なので冷却に非常に気を使います。エンジン冷却用のファンをいつもより2個追加し、油温と、シリンダヘッドから取っているエンジン温度に常に気を使いながらの作業になります。ベンチ室の換気ファンもいつもより強力に回してほぼ全開です。他のことに気を取られているうちに油温が過度に上昇し、ベンチの上でエンジンブローというような事態になったら洒落にもなりません。   
Posted by cpiblog00738 at 20:00