TFD歳時記

シリンダヘッドを洗浄していたところ、どうも手触りがヘンな感じがしたのでよく見ると・・・・。割れちゃってますね。なんと。 デスモクアトロエンジンがこの世に登場して既に25年以上経ちますが、こんな割れ方は初めて見ました。 原因は・・・不明です。TFDに戻ってくる前にオーバーヒートでもさせちゃったのでしょうか？同じヘッドの新品はもう手持ちがないので、以前851レースバイクに使用していたコンプリートエンジンからヘッドを外して使用することにしました。  

各部それなりの消耗はありますが、ひとつひとつ対処してゆきます。今回はクランクシャフトにかかるイニシャルプリロードが殆ど無くなっていたのに驚きました。ここ最近は走行距離の管理が行き届いていなかったですね。この機会に改めます。 削りのチタンコンロッドが組まれているのが本来の姿ですが、以前にコンロッドが折れてエンジンが殆ど全損になった履歴があるために現状では市販車用のチタンコンロッドが使われています。次回オーバーホールする時にでも本来の姿に戻してやろうと考えています。 ここまでは順調に作業が進んでいたのですが、この後大問題が発覚してしまいました。えらいこっちゃ！レース出れるのか？オレ。  

6月のレースで851を大破させてしまい、9月のレースに乗るバイクがありません。一番手っ取り早く乗れるように出来そうなのが97年型の916レーシング、通称「井筒号」です。早速作業開始しています。