2016年06月30日

59秒台出ました。 おまけ

IMG_1820レースが終わって暫くしたある日、久しぶりに温泉に旅行に行ってきました。
自分が本気で美味いと思う料理はやはり日本食ですね。
こういったものを食しながらの日本酒は本当に最高です。
温泉で腰痛を治療、ゆっくり骨休み、という目的もあったのですが、実はメインの目的は他にありました。



IMG_1826目的地はここです。
渓流の中に大岩が有って、その上にしめ縄で囲まれたスポットがあります。
ここは伊豆の某所で、結構メジャーな観光スポットでもあります。





IMG_1824簡単に説明すると、手すり沿いの貯金箱みたいな箱に100円を入れて、手前の鉢の中の石を3個取り、願い事を心で唱えながら岩の上のしめ縄で囲まれたスポット目がけて投げます。
3個のうちの1個でもそのスポットに載せることが出来れば、願い事が叶うと言われています。
これを「大願成就」にかけて「大岩上受」と呼ぶそうです。


P1070828実は私は過去に何回か此処を訪れたことがあるのですが 、去年の初冬に訪れた時に3個投げた石のうちの一つが上手く岩の上に乗ったんですね。
その時に咄嗟に口をついて唱えたお願いが、「筑波で59秒お願いします!」だったんです。
何故か 「ナナマルのバスを釣らせて下さい!」では無かったので、自分の心の奥の本心では筑波59秒の優先順位が特別に高かったんだと後から思った記憶があります。
願い事が叶った時は必ずその年のうちにこの岩に手を合わせに来るのが礼儀となっているそうなので、今回はお礼と報告と、新たな石乗せ挑戦にやって来たというわけです。

私はこういった一連の出来事を特に信じたりする人間ではありませんけど、今回の流れの出来事が現実として起こったことは事実なので、将来的に私は定期的にここを訪れることを避けられそうにありません。(笑)

ちなみに今回も3個の石のうちの1個を載せることに成功しました!

   

Posted by cpiblog00738 at 10:16

2016年06月23日

59秒台出ました。その3

肝心の決勝レースはあっけなく転倒リタイヤとなってしまいましたが、一応その顛末を。

レースはスタートが肝心ですが、私はスタートが下手です。
大抵は予選結果より順位を落として1コーナーに入ることになります。
今回はまだマシな方で、1コーナーへの進入は3番目でした。
しかしいつも感心することですが、上位の皆さんは スタートが上手ですね。
自分的には80点くらいのスタートだったので上出来ではあったのですが、
それでは太刀打ちできません。

上位陣の予選タイムの差なんてせいぜいコンマ数秒ですから、レースになると抜いたり抜かれたりなんてことはなかなか起こりません。
今回スタートで自分の前に出た選手はレース関係者ならだれでも知っている選手権上がりの有名な猛者だったので、いったんその選手に前に出られてしまったら、まず自分の順位を上げることは不可能でしょう、と思っていました。
その後は前走者の後ろについて周回を重ねることになりますが、 でもそうしているうちに相手より自分が早いところ、自分が遅いところが見えてくるのです。
幸運なことに今回は自分のバイクの方がストレートの伸びがちょっと上回っていましたね。
2ヘアを立ち上がって加速していくとストレートエンドで並びかけることが出来ました。
とはいえ、並んで飛び込む勇気というか、そんな事をする気は最初から全くありません。
何せ相手は歴戦の猛者ですからね、こっちは完全にビビってしまっていて、横に並びかけるくらいが関の山です。
ストレートエンドで並びかけることを3〜4回 繰り返して、まあ今回はこんなもんか、と思っていたところ、次の周回の2ヘアの立ち上がりで前との差が今までより明らかに接近しました。
この差ならストレートエンドまでに完全に前に出て安全にパスできる、という確信が生まれたので、 この時ばかりは頑張ってパスさせてもらいました。
そうすると1位を走る選手はもうだいぶ先に行ってしまっていたので、自分の前はもうクリアです。
これでやっと自分のラインで走れるという状態になりました。
それまでは前走者の直後を走るためにどうしても走行ラインを前走者のそれよりも1本外に取らざるを得なかったからです。
で、2ヘアに差し掛かりました。
自分の本来のラインを通ると、後から聞きましたがそこに直前のレース(ピレリカップ)の赤旗の時に出たオイル処理の跡が有ったんですね。
自分は全く知りませんでしたが、判って走っている人もいたので自分に足りないところが有ったということです。
ブレーキを離して加速に移る直前の、所謂何もしていない時に、フロントタイヤがスローモーションで内側に切れて行っての転倒です。
えっ、俺このまま転ぶの?という感じでした。
1位の選手には追い付きそうもないので残りの周回は無難に消化して、と思っていた矢先で、特に攻めているわけでもなく、タイヤからのインフォーメーションも危険を知らせるものは何もなかったので、自分としては意外な転倒でした。
そんな地面との落差ゼロの転倒なので、自分は肘と膝周辺でアスファルトの上を数メートル滑っただけ。
転がりもしませんでした。
あ〜あ、良いことばかりは続きませんね、とその時思いました。
神様に次回も頑張りなさいと言われたみたいです。

   
Posted by cpiblog00738 at 10:09

2016年06月21日

59秒台出ました。その2

222016年6月19日、筑波TTの当日がやってまいりました。
季節的には梅雨時なので天気の心配がありましたが、幸運なことに降雨の気配はなく、そこそこのレース日和でした。
ゼッケン94番が私のバイクです。
このバイクのレースデビューは4月の筑波TTでした。
その時はやはりタイヤを始めとする各要素のバランスが今一つではありましたが、それでもベストタイムは0秒319だったので、今回こそはと期待を込めて筑波に乗り込みました。

朝はテントの設営や荷物の配置等が落ち着くまではそれなりに忙しいものなのですが、ところがそんな状況下で個人的に予想もしなかった事件が起こってしまいました。
荷物の配置を整えようとちょっと重めの箱を持ち上げた時に腰に「ビキッ」と強烈な痛みというか衝撃が!
ぎっくり腰です!!!

48私は腰痛持ちで、何年かに1回くらいはぎっくり腰になることがあるのですが、それがこのタイミングで来るのか!
正直なところ神を呪いましたね。(笑)←(今だからこう書ける)
この画像はポジションを確認中、ではなく、オレ、本当にバイクに乗れるのか?の確認をしているところです。
闘志に燃えて目が三角になっているわけでは決してありません!
痛みに耐えるが故の表情です。(笑)
努めて平静を保っていましたが、一時は立っているのが精一杯、後ずさりも出来ません、というような情けない状態だったのです。
まあ人間の体というのは良く出来たもので、いったんバイクに跨ってコースに出てしまえば走行中は何とかなるだろうと予想はしていましたが。
(骨が折れているわけではないですからね)
でも走行後にバイクから降りるのが大変そうだなという想像までしていました。




で、私の個人的な事情には全くお構いなしに予選が開始されました。
ここからはメーターダッシュのディスプレイに残されたデータから予選の状況を再現してみます。
説明は自分の記憶によるものなのでかなり曖昧なところがありますがそれはご勘弁を。

IMG_1790予選開始のアウトラップです。
各数字はその周に記録された最高値を示しています。






IMG_1791予選2周目です。
補足説明しますと、この周のラップタイムは1分2秒24、スロットルポジションの最高値は100%(全開ということですが、アウトラップの画像では100%まで開けていないですよね)、水温の最高値が71度、最高速が229km/h、エンジン回転数の最高値が10,779rpm、ということです。
ラップタイムはダッシュ左上にマジックテープで止まっているGPSセンサーによる計測です。
当然ながら公式に記録されるラップタイムとは若干の誤差があります。
タイヤは新品で出て行ってますからまだ様子見で、タイヤの皮むきと言われる状態です。

IMG_1792予選3周目。
まだ様子見ですが、そろそろ行ってもいいかなという雰囲気になってきたところです。






IMG_1793予選4周目。
とりあえず行ってみますか〜、となった時です。
早くも59秒台に突入です。
私の場合、新品のタイヤを履いてコースインするとタイヤの皮むきが終わった4周目あたりでポンと良いタイムが出ます。
その後頑張って走ってもそのタイムを更新できないこともあったりします。
この事実の裏に、より速く走るためのヒントが隠されているような気がします。
今後の課題ですね。
正直なところ今回の走行中はディスプレイを全く見なかったので(そんな余裕はありませんでした)、この時にとりあえずの目標を達成したことは知りませんでした。

IMG_1794予選5周目。
周りのバイクと絡んでいますね。






IMG_1795予選6周目。
頑張って前のバイクを抜きながら走っていると思われます。






IMG_1796予選7周目。 
前周回と同じ状況だと思われます。






IMG_1797予選8周目。
転倒者がいてそれに気を取られ、ギアを1速間違えて走行してしまい、加速中にエンジン回転をリミッターに当ててしまった周があったのを記憶していましたが、それがこの周だったようです。
お察しの通り、このエンジンの回転リミットは11,900rpmに設定してあります。
998RSだとメーカーが決めた回転リミットは13,000rpm、996RSでも12,600rpmですから、それらと比較すると低めの設定です。
このエンジンは基本的にノーマルですからそんなに上まで回してもメリットは無いし、エンジンの寿命やノーマルエンジン故の中低速トルクの太さが有るのでこうした設定にしてあります。

IMG_1798予選9周目。
実を言うとこの周まで前走者が抜けずに悶々とした状態で、なかなか思ったような走りが出来ずにいました。
そのバイクは4気筒だったので直線は当然ながら恐ろしい速さで、かといってインフィールドも遅いわけではなくてそれなりに速く、ちょっとパスするのは無理かなと判断し、いったん後ろに下がって前のスペースを空けてからアタックしようと考えました。
そこでそれを実行に移そうと念のために後続を確認すると、後ろには何台も後続車が続いています。
それを見て、この方たちを全員前に出してそれからクリアを見つけるのも大変だと思い直しました。
前の1台を抜けばその前はかなり遠くまでクリアだったからです。

IMG_1799予選10周目。
前走者を何とかパスし、クリアが取れたので頑張ってみました。






IMG_1800予選11周目。
結果的にこの周がベストタイムです。
公式には59秒605でした。





31この瞬間のピットにある公式ディスプレイの表示です。
何と!トップではないですか!
本人はそんなことは全く知らずに走行していました。

 


IMG_1801予選12周目。 
まだ59秒台です。






IMG_1802予選13周目。 
まだ頑張っています。 






IMG_1803予選14周目。 
ここで前走者の存在がちょっと前に見えてきました。
アタックを止めたわけではありませんが、やはりそう簡単にはパス出来そうにはありません。 




IMG_1804予選15周目。 
前走者にグッと近づいたところでチェッカーが出ました。






35予選中は自分のバイクのディスプレイも、コントロールタワー上の表示も全く見ていませんでした。 
なので自分がどのくらいのタイムを出せたか、果たして1分を切れたのか、全く見当が付きませんでした。 
で、チェッカー後1コーナーを回ったところでコントロールタワー上の表示を確認しました。
ここにはトップから6番目か7番目までが表示されます。
おそらく自分のゼッケン94番はここに有るはずだという確信はありましたが、速い人がいっぱい走っているクラスですから何時もの習性で下から確認していきました。
すると何と上から2番目に94番の表示があります。
この時初めて、自分は59秒台を出せたんだ、と確信できました。

11年前のタイムは出てしまったタイム。
今回は出そうと思って出したタイム。
この差は大きいと思います。
これから先ももうちょっと頑張ってみようと思える展開でした。 

ぎっくり腰で余分な力を入れられなかったのが良かったのか、結果的にぎっくり腰になったことに感謝するべきなのか、今本気で迷っています。(笑)   
Posted by cpiblog00738 at 12:53

59秒台出ました!その1

筑波サーキットにおける今迄の私の公式ベストタイムは59秒988でした。
これは2005年3月21日に行われたBOTTのエキスパートツインクラスの予選で記録したものです。
もう11年も前のことになりますね。 
バイクは998RS2003、タイヤはダンロップのスリック(16.5インチ)でした。
(このバイクはもちろんまだ所有しています。そのうちまた走らせてやろうと思っていますが、なかなかその機会が、、、)

126_2608その時の車載Pラップがこれです。
(当然ですが公式に計測されたタイムとPラップで計測されたタイムには若干の相違があります)
それ迄の自分のベストタイムは確か1秒台だったと記憶していますが、この時は直前の練習走行で 0秒台が何度か出て、その次の走行だったBOTTの予選でこのタイムが出ました。
この時は僅か1週間ほどの期間で自分のベストタイムが2秒近く縮んだんですね。
タイヤ、サスのセッティング、自分の走り、その他、あらゆる要素のバランスが偶然にも出会い頭でバッチリハマったのだと思います。
その後は、その時使用していたタイヤがモデルチェンジして入手出来なくなってしまい、代替えのタイヤでバイク全体のバランスが崩れたのでしょう、いくら頑張ってもせいぜい0秒台真ん中から後半のタイムを2〜3回記録しただけでした。

今考えるとこの時のタイムは「出てしまった」タイムでしたね。
出そうとして出したタイムではなかったのです。
それでもやはり1分切りはアマチュアレーサーにとっては絶対的な区切りですから(当時も今も)、自分の一生の目標を達成した気持ちになって、「これから先のレースは自分にとってはオマケみたいなもんだ」と本気で思いました。  

私は1957年生まれなので、年齢的、肉体的にレースが出来る期間もあと数年かな、と思い始めたのは最近のことです。
そこで11年前の出来事を思い出して良く考えてみると、今なら当時よりも走りに関しては多少賢くなっているし、バイクもタイヤも良くなっている、便利なフルコンも持っている。
もう一度59秒台を真面目に目指して行動すれば今ならまだ何とかなるのではないか?
もう一回頑張ってみる価値はあるんじゃないか?(でもただの勘違いかも?)
そう思って行動に移ったのが去年の秋も深まった頃です。 
今乗っている996RS2001の車体に1098エンジンを載せた競技車両の製作を始めました。   
Posted by cpiblog00738 at 09:54

2016年06月06日

ソケットが、、、。

IMG_1737とんでもないトルクで締め付けられたと思われる緩まないエンジンマウントボルトのナットを緩めようとして、工具を壊してしまいました。
最初はいつものように12角のボックスソケットを使ったのですが、既にナットの角がナメ気味だったので6角のソケットを使用しました。
で、緩めようとしたらこの結果です。




IMG_1738こいつはスナップオンのソケットで、刻印からわかるように1981年製です。
自分が駆け出しの頃に新品で購入し、それから今まで35年間使い続けてきた工具でした。
こういった工具の寿命はそれを使用する人間の寿命よりも長いだろうと今まで思っていましたが、どうもそうとは限らないようです。




それでその先の話がありまして、その緩まないナットを緩めないことには作業が進まないのでとりあえず代替えの工具を調達にここからすぐ近くのホームセンターに行きました。
ホームセンターですから、当然ながら置いてある工具は大したことはありません。
6
角のソケットは1種類しかありませんでした。
税込み¥321-というシロモノです。
こんなんでイケるのか?と思いましたが、ダメもとでそれを購入。
帰って早速作業続行すると、何と!ナットは普通に緩みました。
かなり複雑な気分になりました。
321-の激安工具がほぼビンテージのスナップオンよりも優れているという事実。
それは35年という時代の変遷による技術の進歩と理解すればよいのでしょうか?
そしてまだ続く衝撃の事実。
買って来たソケットと同じものをネット通販で検索してみると、このソケット、8mm19mm8個セットで税込み¥794-で売ってます!
世の中どうなってんだ?
勿論買ったりしませんよ。
翌日工具屋さんに出かけて行ってハゼット製の製品を買ってきました。

  
Posted by cpiblog00738 at 10:32