2019年12月24日

エンジンがかからない?

 2000年代前半のバイク、例えば998シリーズ等の話ですが、「セルモーターは回るんですがエンジンがかからないんです。でも何かの拍子にかかるんです。かかってしまえばそれからは普通なんです。」という話を今でもまだ聞くことが有ります。

IMG_1896 その原因はだいたいこれです。サービスマニュアルにちゃんと書いてあります。キーをONにしてから15秒以内にエンジンをかけないとエンジンがかからなくなるようになっている、という事です。壊れているわけではなく、これが正常なのです。15秒経過してエンジンがかからない状態になったとしても、その時にセルボタンを押すとセルモーターは回るんですね。だから余計ややこしい。
 例えばバイクに乗る時にまずキーをONにしてインジケーター(例えばニュートラルランプ)を見て通電を確認する。それからヘルメットを被り、グローブを装着する。そしておもむろにセルボタンを押す。多分キーをONにしてから15秒以上経過しています。セルは回れど、エンジンは絶対にかかりません。さすがにおかしいと感じたあたりでいったんキーをOFFにするでしょう。そしてもう一度ONにしてセルボタンを押します。今度はエンジンが始動します。そういうことです。
 この年代のバイクに乗っている方はサービスマニュアルを確認してみるのが良いですね。まあそんなことをしなくても、キーをONにしたら15秒以内に始動すれば良いだけのことですが。
  

Posted by cpiblog00738 at 18:57

2019年12月03日

あるある

IMG_1832 整備中のこの996、妙に車高が低いように感じます。。。。なんで?







IMG_1834 という訳でスプロケットを外してみました。エキセントリックハブが逆を向いてます。そりゃ低く感じるわけです。この状態だと正規の状態と比較して25mm程度車高が下がります。足付き性は良くなりますけど、それ以外は良いことは無いような気が。ちなみにこの状態になっている916系は何年かに1台くらいの頻度で目にします。


IMG_1835 これが正規な状態です。チェーンの張り調整を行っていて、エキセントリックハブを回しているうちに反対を向いてしまったのでしょう。正規の状態からチェーンを張ろうとしてハブを左回りに回していくと、リアブレーキキャリパーサポートの回り止めのピンが干渉して、ある位置からそれ以上ハブが回らなくなりハブが逆向きになることは有りません。でもハブを右回りに回していくとハブは回り続けて逆向きになるまで回ってしまうんですね。  
Posted by cpiblog00738 at 18:36