2020年05月25日

ウォーターポンプ

IMG_2694 更に問題は発覚します。ウォーターポンプのメカニカルシールです。セラミック?の部分が割れてしまっています。エンジンから抜いたオイルの状態からはまだオイルに水は混入しているような雰囲気は無かったのですが、実際のところは解りません。オイルに少量でも水が混入するとオイルの性能はガタ落ちになるといわれていますから、これがコンロッド大端の固着の原因だった可能性も捨てきれません。
 ちなみにこの手のメカニカルシールは年代によって3種類のものが存在します。今回割れたタイプは純正品番93050062Aで1999〜2000年のモデルに使用されていました。採用されていた期間が短いことからも窺い知れますが、私個人的にはクラックが発生する頻度が非常に高い部品という認識があります。ですからこの件に関しては想定内の出来事でした。
  

Posted by cpiblog00738 at 11:41

シリンダ

IMG_2699 シリンダですがこちらも消耗が激しいです。新品ではありませんでしたが殆どダメージの無い部品を使用し、組む前には簡易的とはいえホーニングを施してあったにもかかわらず、走行1,652kmでこんなです。リングが摺動していた部分のホーニング跡が殆ど残っていません。特に上下端はツルツルで鏡面になってしまっています。段差も出現しています。鋳鉄シリンダならいざ知らす、こいつはメッキシリンダです、相応の出力が発揮されていたということでしょうか。これもとりあえずは再使用したくありません。
  
Posted by cpiblog00738 at 11:24

コンロッドが!!!

IMG_2686 エンジンを分解して行きますが、前側気筒のシリンダを外したところで大問題が発覚しました。コンロッドが固着しています。まだ完全に焼き付いている状態ではなく、手で動かせばそれなりに動く状態ではあります。去年の最後の走行時には特に違和感を感じなかったので、これは予想外の展開です。あのままセルモーターが壊れずに2本目の走行を行ったとしたら、エンジンを完全に壊すところでした。

IMG_2689 コンロッドを分解したところです。下が前側気筒で上の後ろ側気筒は問題ありませんでした。この手の問題が起きる場合、殆どの場合が前側気筒です。理由は解りません。このエンジンの場合、使用しているクランクは1098の部品です。このクランクの場合、クランク端のオイル入り口から液体を送り込んでみると吐出する液体の勢いから明らかに前側気筒に給油するオイル穴への油圧が後方気筒のそれよりも高いと思われます。それでも何で?という印象です。

IMG_2692 クランクピンです。それなりに磨いた後でこんな状態です。寸法的には問題無いので、街乗りならこのまま再使用もアリかな、という感じですが、レース用としてはやはり気持ち悪いので再使用は控えます。




IMG_2701 こんなに格好良いクランクなので非常にもったいないです。飾り物にはなります。誰か欲しい人いますか?(笑)










  
Posted by cpiblog00738 at 11:10

セルモーター

 自分のバイクのメンテナンスを開始しました。去年の秋に筑波に走りに行って、走行2本目の開始時にセルモーターがいきなり動かなくなって走行不能になってしまいました。帰ってからセルモーターに直接電源を繋いでみても反応が無いので、とりあえずセルモーターが壊れてしまったところまでは確認していました。そこだけの修理も考えましたが、走行距離もこのエンジンを製作してから1,652km、そろそろオーバーホールが必要な時期と考え、エンジンをフルオーバーホールすることにしました。

IMG_2685 まずは問題のセルモーターです。ブラシの消耗は激しく、原因は不明ですがブラシをコミュテーターに押し付けるスプリングが外れ落ちていました。いきなりセルモーターが動かなくなった直接の原因はこれでした。エンジン製作時にブラシは新品にしていたのですが、サーキット走行1,652kmでこの状態はイマイチ理解できません。エンジンの始動性は確かに良好とは言えませんでしたが、始動に苦労することも特に有りませんでした。セルモーターについては消耗部品を交換して作業終了です。
  
Posted by cpiblog00738 at 09:42

2020年05月23日

フレームの溶接

 コロナ騒ぎでサーキット走行ができないシーズンが過ぎていきますが、そろそろ走行が可能になりそうな雰囲気になってきました。ということで、去年の秋から不動車になってしまっている自分のバイクの修理に取り掛かりました。
IMG_2680 久しぶりに自分のバイクを見ると、純然たるレース用バイクはやっぱり良いなあ!と改めて思ってしまいます。フレームは996RS2001ですが、溶接は市販車と違ってTig溶接です。Tig溶接のフレームが使用されているのはRS2000からRS2006迄だったと記憶しています。スーパーバイクレギュレーションに合致している筈なのに何でフレームが市販車と違うんだ?という疑問はありましたが、実際にこういったフレームが正式に使われていたのでそれなりのレギュレーションの解釈というか抜け道が存在していたのでしょうね。

IMG_2683 こちらは同時期の市販車のフレームの同じ部分です。こちらは見慣れたMig溶接です。外部からクレームが来たのかどうかは不明ですが、1098RSでは溶接が市販車と同じMigに戻ってしまいました。
  
Posted by cpiblog00738 at 15:22

2020年05月17日

これで安心

IMG_2645 Mauro Lucchiari 選手のサインです。ペイント屋さんに頼んでオーバースプレイしてもらいました。入手した時からかなり消えかかった状態で、怖くて今迄一度も磨いたことがありませんでした。これで安心してワックスもかけられます。
  
Posted by cpiblog00738 at 19:53