2009年05月24日
バルブスプリング
左がRSのバルブスプリング、右がストリートバイクのバルブスプリングです。線径も巻き数も全く違います。RS用はストリートバイク用と比較して非常に柔らかく造ってあり、テンションはかなり弱いです。有っても無くても変らないのでは?という感じですが、やはり始動性や低回転ではそれなりの働きをしているのでしょう。しかし、おそらく最近のレーシングバイク(999RSや1098RS)にはバルブスプリングというものは使用されていないと思います。
もしRS用のバルブスプリングをストリートバイクに組んだりするとどうなるか?そうすると高回転域では回転の抵抗が弱くなる分ほんの少しだけパフォーマンスアップすることもあるでしょうが、アイドリングや低中速では明らかに調子悪くなります。組んだばかりの状態ではまだマシかもしれませんが、暫くたって燃焼室や排気ポートにカーボンが溜まってくるとアイドリングで吹き返してエンストしたりします。空ぶかししてもフィーリングがイマイチで、排気ガステスターで排気の状態を見ると、HC値が異常に高くなったりします。要するにバルブの密閉度に問題が出てくるのですね。
Posted by cpiblog00738 at 20:01