2009年05月26日

クラッチ側

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エンジン右側が組みあがりました。今回クラッチは、あの悪評高い2004年型749Rの純正スリッパークラッチを組んでみました。このタイプだけスリッパークラッチを作動させるカムの角度が小さいので、バックトルクがかかったときに半クラッチ状態になり易く、そのまま放っておくとその状態から復帰しにくい、言い方を買えればスリッパーが効き過ぎの傾向があるシロモノです。極端な話では、コーナーリング中にクラッチが切れた状態のままになって、エンジンがアイドリング状態になった!という逸話もあります。私は今迄このスリッパーを本気で試した事が無かったので、今回それがどんなものなのかをちゃんと確認してみたいと思います。何はともあれ、メーカーがこの車種だけのためにわざわざ製作したのですから、何かしらのはっきりとした狙いがあったことは確かだと思います。

タイミングベルトプーリーはストリートバイクよりも大きいものが使われています。ストリートバイクに使われているものは18山ですが、RS用は20山です。勿論カムシャフト側も同様です。幅はちょっと狭いですが、形状はテスタストレッタエンジンに使われているものと同一です。ベルトの曲がりの曲率が緩やかになるとか、プーリーに噛み合う歯数が増加するとかで、ベルトの負担の軽減を狙ったのでしょうか?

ちなみにクラッチカバーはアルミ製の純正を加工して製作してみたものです。1年ほど前の作品ですが、私は個人的に結構気に入っています。



Posted by cpiblog00738 at 00:28