2009年05月28日

クランクケース左側

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クランクケース左側を組み立て中です。こちら側の眺めはストリートバイクのそれと全く同じです。フライホイールに関して、2000年型の748R/RS使用されているそれは、他のストリートバイクの殆どに使用されているものと同一の、大きく重いものでしたが、2001、2002年型に使用されているものは専用の小型フライホイールになりました。画像からも判るとおり、発電機ローターよりも外径が小さいものです。この状態からでは判りませんが、奥側のカラーも一体になったワンピース構造です。通常のストリートバイクに使われているものは、別体のカラーと組み合わせて使用しており、その意味では2ピースです。

なぜ専用品が使われたかといいますと、勿論フライホイールの軽量化も目的の一つですが、それよりもある意味で重要だったのはフライホイールナットのゆるみ止め対策だったと思われます。

競技専用の車輌である748RSはレブリミットが12,400rpmに設定されており、そこまでの回転域を常用します。2000年型のノーマルフライホイールでそれを行うとフライホイール本体とカラーがこじられてその接触面が磨耗し、その結果フライホイールナットの緩みが頻発した模様です。テスト段階でその不具合が発覚した模様で、その結果2000年型748RSのマニュアルには、フライホイール締め付けに関する特別な指示がありました。それはフライホイールナットはもとより、フライホイール内側のスプラインの溝にまで、耐熱型最高強度のロックタイト648を流し込んで組み立てを行うべし、締め付けトルクは270Nmである、ということでした。当時TFDでは2000年型748RSを新車で購入し使用していましたが、この方法でフライホイールを取り付けてもロックタイトの効果は限定的であまり役に立っておらず、こびりついたロックタイトの残りを再組み立て時に除去するのが非常に難儀で閉口していました。2001年型以降ではフライホイール変更によってこうした懸念が払拭されました。



Posted by cpiblog00738 at 10:25