2015年11月02日

オイルフィルターの奥

002オイルフィルターを外すと奥の取り付け部分はこうなっています。
見慣れた景色だと思います。 
スプリングとゴムを組み合わせた部品が付いていますが、これは何でしょう?





003オイルフィルター取付のユニオンボルトを外してその部品を外すとこうなります。
ゴムの奥にはオイルラインらしき穴があります。
実はこの穴、まさにオイルラインで、ゴムの部品はこの穴を塞いでいるのですね。
何故穴を塞いであるかというと、この穴が塞がっておらずに解放されているとオイルクーラーに行くはずのオイルが近道をしてオイルクーラーに行かずに戻ってきてしまうからです。当然オイルは冷えません。
オイルクーラーに過度の油圧がかかってオイルクーラーが膨らんだりしないように、また何かの原因でオイルクーラーに行くオイルホース等のオイル通路が塞がってしまった時でもエンジンにオイルが回るように、何かそのような緊急事態が起こった時にはスプリングが開いてゴムのバルブが開きます。
要はリリーフバルブになっているわけですね。

004ところがせっかく存在するこの機構、実際には機能するような事態が起こることは皆無のようです。
伝統的にコルサやRSのエンジンでは、強制的にオイルをオイルクーラーに行かせるためにこのリリーフバルブ用の穴を最初からプラグで塞いでしまっています。
画像はそのプラグを穴に打ち込んだところです。
このプラグはコルサの純正部品で、自分がレース専用のエンジンを製作する場合は必ずこの作業を行っています。

005プラグを打ち込んだら外れてこないように周りをポンチでカシメます。
そしてフィルター取り付けユニオンを再び取り付けて作業終了です。

で、こんな作業をしているということは、即ち現在レース用のエンジンを製作中ということです。(自分用です)
暇を見てやっていますが、作業の様子は進捗状況に合わせて公開していく予定です。





 

Posted by cpiblog00738 at 20:26