2019年03月05日

888SPS 参号

IMG_1316 TFDには仕舞い込んだままになっているバイクが数台ありますが、これはそのうちの1台で888SPSです。一時期TFDには888SPSが3台存在した時があり、それぞれ壱号、弐号、参号、と呼んで区別していましたが、こいつはそのうちの参号で未だに此処に在ります。保管状態は室内保管で冷却水とブレーキ/クラッチオイルは抜いた状態、ガソリンタンクは中身のポンプその他を取り出して乾燥させた状態での保管です。

IMG_0725 これは888SPSが3台存在していた当時の画像です。今見ても凄い光景ですね。日付を確認したところ10年ちょっと前の画像でした。






 壱号と弐号はかなり昔に販売してしまいましたが、参号だけは残してありました。当たり前ですが、残しておくのは自分が一番良いと思っている個体ですよね。コイツはちょっと特別なのです。言ってみればコレクター向けというのでしょうか?

IMG_1319 村山モータースから出た正規モノ。そしてこれが一番肝心なのですが、工場出荷時のままの「フルオリジナル」です。例えば凄いのはブレーキ/クラッチホースまで新車時のオリジナルゴムホースのままです。さすがにウォーターホースは交換されていますが。車体に付いているガソリンタンクは888SPSオリジナルのカーボンタンクです。当時村山モータースはカーボンタンクを外してオリジナルのアルミタンクを装着した状態で888SPSの新車を販売していましたが、その村山モータースオリジナルのアルミタンクも付属します。そして当時のオーナーズマニュアル、点検記録簿、車載工具も揃っています。

 で、最近そろそろこのバイクを手放しても良いかな、と思うようになりました。どうしても欲しいという方がいらっしゃればですけど。フルオリジナルという状態を鑑みると、どちらかと言えばコレクター向けです。フルオリジナルを優先しているので何も手を入れていません。エンジンがかかることは長期保存状態にする前に確認していますが、はっきり申し上げて調子は良くないと感じました。気持ち良く乗るんだったら当然エンジンから何から全てやり直す必要がありますが、そうするとフルオリジナル状態が崩れるとも言えます。
 ビンテージ物は何でもそうですが、コレクターの世界では最終的にフルオリジナルの状態に価値があるというところに落ち着きます。自分の好きなギターなんかもそうですが、本物のビンテージギターの場合は壊れていてもフルオリジナルに価値があるということになります。音が出なくてもフルオリジナルに価値があるのです。音が出るように修理すると逆に値段が下がるのです。
 バイクは乗ってなんぼだろ!と言われるかもしれませんが、ギターだって弾いてなんぼのものです。そういった世界も現実に存在するということです。勿論ちゃんと整備して乗りたいという場合はいかなるリクエストにもお答えできますが。

肝心の価格ですが、現状のままで324万円(税別)と提示しておきます。この価格の根拠ですが、このバイクは1992年型で販売されてから27年経っています。27年分の保管料として算出しました。室内保管での駐車(お預かり)料金を¥10,000-/1か月とすると、27年x12カ月でこの値段になります。1年経つと12万円上がるということになりますね。(笑)
 ご興味のある方はお問い合わせください。リクエストがあれば他の画像も公開します。




Posted by cpiblog00738 at 10:29