
エンジン右側です。1次減速、オイルポンプ等があります。1次減速比は59/32です。916Racing96(955cc)迄は62/31でした。916Racing97(996cc)から59/32になりました。999RS以降は27/57とかいろいろと選択肢が増えました。

エンジン左側です。フライホイール、タイミングギアその他があります。このエンジンはピックアップが2個存在していて、クランクシャフトのトリガー(クランクシャフト1回転に付き信号4つ)とタイミングギアのトリガー(タイミングギア1回転に付き信号1つ)から信号を拾っています。本来セルフスタート機構は存在しないのですが、このエンジンは後付けの機構でセルフスタートできるようになっています。
AMAのレースレギュレーションでセルフスタートが可能であること、という項目が当時あったため、AMA用としてこうしたキットが一時出回りました。

ピストンです。さすがにデスモクアトロ最終型だけあって歴代の中では最も過激な形状と言って良いでしょうか。よく見ると品番とシリアル番号が確認できます。RSの部品は部品番号だけではなく固有のシリアル番号が記されており、製造時から部品の管理が行き届いていました。