2023年03月27日

★ 1990年代後半のレース事情 ★ その3

チーム・ファンデーション 歴代ライダーたち


T:今までのチーム・ファンデーションのライダーはどうですか。


X:僕は、芳賀紀行はすごい目の付け所が良かったと思いますね。アイツは名越さん泣かせで、よく転けるんですけども・・・。アイツがA級に上がって、国内最高峰クラスに上がって来た頃は、全然うだつが上がんなかったんですよ。いいものは持ってたんですけど、マシーンに恵まれなくてあんまり陽の目は見なかった。


94_6 それがチーム・ファンデーションに入ったら、みんなが驚いたんですね。「芳賀紀行、こんなに速いヤツだったんだ!」と。あの活躍が今のYAMAHAークスライダーに繋がると思いますし。ほんとセンセーショナルでしたね、成績も良かったし。


T:今年の8耐では優勝もしましたしね。


X:ええ。今は生見君っていう人が乗ってますけども。彼はずっとワークスライダー畑をきて、年齢的にはもう30歳かな。だから酸いも甘いも知っている人だと思うんです。そういった意味では、今の若い子みたいな派手さは無いですけども、非常に玄人好み。


95_3 国内最高峰のクラスでワークス勢に割って入っているチーム・ファンデーション、名越さんのチームってドゥカティに乗っている人たちのお手本だと思うんですよね。ちょっと大きくしちゃえば、夢みたいな部分で。そんな意味で、生見さんの起用っていうのは共感を得ると思うんですよ。年齢的にも近いですし、単にバカな若いライダーでもないですし。インパクトは薄いですけども非常に玄人好み。


T:確実にポイントを積み重ねていくようなタイプですね。井筒選手はどうでしょう。


X:井筒仁康!!ん〜〜〜〜〜〜。正直、僕、井筒選手とは繋がり無いんですよ。ただね、ルックス的にはカッコイイんですよ。両極端でいいと思いますよ。生見さんでオヤジドゥカティを引き寄せといて、井筒君で若いミーハーの女の子たちを引きつけるという・・・・。


97_suzuka8T:ライダーとしてはどうなんでしょうか。


X:結構、怪我してまして、井筒君。その後遺症だとかで、なかなか上がってこれませんよね〜。


T:言葉が出てこないですね〜。


X:いや、僕個人的にはドゥカティは子供に乗って欲しく無いんですよ。さっき紀行の話が出ましたけど、紀行はバカすぎて、まあ可愛いんですけども。あんまり子供の人はですね、あの〜、ドゥカティというイメージじゃないんですよね。


 ドゥカティを走らせる時、国産には無い味みたいなものがあるんですよ。2気筒ゆえのパワーの出方だとか走らせ方だとか、タイヤの滑るポイントも違いますから。ほんとにクルマの挙動だとかポテンシャルをうまく分かんないと走らせられないバイクだと思うんですよ。そういった部分では、大人の人に乗ってもらった方が見てて楽しいし、応援のしがいがあるんです。


 今年チーム〇山から走った鈴木さんっていうライダーは250ccやってたんですけど、この人はドゥカティ乗りです。今年はチームが悪かったのか、本人が悪かったのかわかんないですけど、あんまり成績上がらなかったんです。けど、鈴木誠さんみたいな人がもう一回ファンデーションに入って来て、その昔バトル・オブ・ザ・ツインだとかを席巻していたあの頃のチーム体制で全日本に臨めば、かなりいい成績を収められるしファンもできるかもしれない。そう思いますけどね。


スペシャルな“8耐”

T:8耐はまたちょっと意味合いが違いますか?二輪レースの中では話題になりますが。

X:8耐は概況的にはですね、日本の国産メーカーが世界GP以上に力を入れているレースなんですよ。何故かというと、8耐でいいレース、優勝したりすると、8月・9月・10月のオートバイの売れ行きがドッと上がるんですよ。イメージ戦略的にも非常にいい。だから国産4メーカーさんは、全日本ロードのシリーズを十何戦してますけども、次の年の8耐のクルマを作っていると言っても過言じゃないくらいですね。優先順位的には全日本のシリーズよりも8耐の方が上なんですよ。営業上の問題もあるし。

 8耐というのは非常に高温多湿な状況で、しかも8時間ぶっ続けで走らなきゃいけないですから、技術的には非常に厳しいんですよ。オートバイにとっては、温度が上がったり湿度が上がったりすると、パワーダウンするんです。パーツの消耗になりますから。そんな過酷な場で優勝したりすると、営業戦略上もよろしいし、そこで勝てたクルマっていうのは非常に技術的に優れているということになるんですよ。だから全日本の春先に、エンジンにやさしい時期に勝ったとしても、それは全然全体の評価にはならなくて。8耐を乗り切らなければ技術的な進歩は無かったということで、ほんとに各メーカーとも全日本のシリーズ戦は、極端な話、8時間耐久レースのためのテストみたいなものですね。

 ですから8耐にはメーカーがマシン的にもメンツ的にも力を注ぐ、世界各国からライダーを呼んできますし、それに伴ってメカニック、チーム母体も呼んできますしね。その中で、例えばドゥカティを走らせてどうかと言いますと、あの〜、状況的には厳しいと思いますね。

T:素人っぽい質問ですけど、ドゥカティは8時間もつんでしょうか?

X:鋭いですね〜。普通に考えるともたないですね。やっぱりドゥカティはパーツの耐久性というのが良くないんで。スプリントレースでも、よくエンジン壊しちゃったりしてますんで。あの過酷な状況では、8時間も走りきれただけで、もう御の字じゃないかと思いますね。

 ただ逆にですね、「あの状況の8時間を走り切れちゃったドゥカティって、どうなってんの?」って見てみたいというのはみんな思ってますよ。

 それこそ日本のメーカーのエンジニアは絶対バカにしてますからね。もし8時間ドゥカティが走るっていったら、「もつわけねえよ!」っていうと思いますよ。「エンジンブローして終わりだよ」って。

 だから、それが走り切っちゃって、さらにトップ10なんかに入っちゃった日にはですね、それこそ「うちの雑誌」でそこのドゥカティを特集して解説してもらいたい。エンジン全部バラしてみて、どういう風な状況になっているのか見てみたいっていうのは、みんな思ってますね。

T:名越さん、来年の8耐にチャレンジすると言っているので何とか頑張って欲しいと思うんですけど。

X:もうね、完走出来たらすごい。もう、ドゥカティなんて壊れまくるんですから。ほんとに(笑)。


全日本ロードレースの未来・・・

T:これまで伺っていると、8耐は一応頑張れば話題性とかでそれなりにメリットがあるっていう感じはしますけども。全日本の方は先行き暗いじゃないですか。例えばスポンサーを探したりする時に、どういうものをアピールするとグッとくるんでしょうね?専門家の目から見て。

X:グッとくる…ですか?

T:はい、いろんな人がいますし、個人的にドゥカティが好きとか、そういう方ももしかしたらいらっしゃるかもしれませんけど。例えば広告代理店とかに企画を持っていく時に、代理店の人って必ず「スポンサーメリットは何ですか」と聞くじゃないですか。

精神論じゃないところで、ですね(笑)。

T:ええ、そういう時、実際に躊躇することなく、こうです!って言えることってあるんでしょうか?

X:「俺の心意気を買ってくれ!」(笑)

弱いですよね、今のご時世では・・・・。

T:展望はどうなんでしょう?これから時代がどういうふうに変わっていくのかよく分からないですけど、可能性はどうなんでしょう?レース自体が持つ。

X:去年と今年と比べて、ます各サーキット、全日本ロードレースの観客動員数というのはですね、95年から96年にかけて微増したんですよ。平均的に絶対数から見て上がったんですよ。

 先日WOWOWのプロデューサーの方とお話しする機会があったんですね。WOWOWは今世界グランプリを中継してますけども、去年から今年を比べると視聴者は微増したんですって。そういった部分でいくと、これはメディアを含めてメーカーも努力しているってことで。まずはサーキットに来てレースを見てくださいっていう仕掛けがあったので、微増したんですけども、これは今後も続けていくと思いますし。観客動員数からしてみますと、今まで尻下がりだったのがちょっと上向き加減になっていますから。注目度という点では、まだまだ可能性は残している。

T:景気がまだ底を打っていますけど、まあ少しは回復するかもしれないと仮定して、今後はどうでしょうか。

X:可能性はあると思いますよ。平均的には、おおまかな数字なんですけど、日本のオートバイレースの集客動員数っていうのが3万人前後なんですよ。じゃ、四輪が流行ってるかって言ったら、フォーミュラ日本はあれだけTVがテコ入れしているにもかかわらず、4万人前後なんですよ。1万人くらいしか変わらないんです。このメディアの少なさとスター選手の少なさからして、二輪は健闘してるんですね。

 そういうことを考えて行けば、今ハーレーでファッション的に乗っかっている若い子たちに、うまいことレースの魅力を浸透させていけば、まだまだ可能性は残っていると思いますね。

でもファンデーションの代理店向けの営業トークということではですね……。

T:これはKさんに伺う筋じゃないんですけど、参考にご意見をお聞かせいただきたいと。

X:外堀はそういった形で埋まる。盛り返しているぞ、という部分がありますよね。

T:バイクが好きで、そこそこ経済的に安定したゆとりある生活をしていて、バイクを趣味でやってて、レースでスポンサードしてみようかなという人達を探すしかないのかなと思ったりもするのですが。

X:今の時代、ツライですよね〜。ワークスでもスポンサーのつかない状況ですからね。

T:四輪は代理店が付いてるから、スポンサーを引っ張ってきたり?

X:そうですね、代理店さんとスポンサーさんの結びつきっていうのがもともとあって、そこから引っ張ってくることが多いですね。

T:二輪はワークスの内部の人がスポンサーを探してきたりするんですか?協賛してくれるところとか。

X:いや、代理店は入ってます。SUZUKIですと読売広告社さんとか、HONDAでも代理店さんが入って、SUZUKIだからHONDAだから大丈夫だよ、アピール度も高いよ、と。TVのメディアもタイアップしてやっていきましょうよっていう、メーカーとスポンサーの橋渡しをする代理店は必ずいらっしゃいますね。

T:プライベーターは完璧にその人達で動いてるんですか。〇山さんとかはネームバリューありますよね。

X:もう無いすけどね。

T:現実にはかなり厳しいんですか。

X:厳しいですね。皆さん手弁当で働いてますね。昔付き合いがあったところから、とりあえずお金を貰ってくる。それも10万円、100万円の単位ですけども。貰えるだけでも御の字ということで、いただいてきてる状況じゃないですか。

 チーム監督さんなんかは企画書を何十枚も何冊も作ってですね、いろんなところに回ってると思いますよ。で、回ってる先もですね、あまりナショナルクライアントなんていうのは望めないですから、関係しているクライアントさんに回らざるを得ない。そういったところだとお金的にも余裕ないし、逆に他の所も来ちゃってますから、小出しになってしまう。だけど、それだけでも10万円、20万円くれるんだったら貰ってきちゃいましょう、そういうところですね。


業界のドンはだれだ?

X:二輪のレースを仕切っているのは、だいたいMFJっていうところなんですけども。誰が構成してる団体かっていうと、4大メーカーなんですよ。だから絶対的に、この4メーカーを牛耳ってさらに上の立場で「お前ら興行的にも、ファンにも、メディアにも、何に関しても楽しくやってアピール度の高いモータースポーツにしていこうよ」と言い切れる人がいないんですよ。

 で、四輪は何処が仕切っているかっていうと、JAFがやってる。あそこはメーカーはメーカーなんですけども、四輪の方が成熟してますから、全く独立してJAFが統括しています。牛耳ってるとこがどこって言った時の、JAFMFJの差が出てるわけですよ。

T:MFJの中で4社の力関係ってあるんでしょうか。

X:ありますね。やっぱりHONDAが業界の盟主ですよ。

T:二輪の先駆者だから。

X:そうなんですよ。これはですね、各メーカーさんの部長さん以上の取締役とお話をしていても、HONDAはライバルであり絶対負かしたいところなんだけども、HONDAが先陣を切ってモータースポーツで勝ってってくれないと全体的な繁栄が無い。と、みんな口々に言ってますから。一種、矛盾ははらんでいるんですけれども。HONDAには何時でも君臨して、業界の盟主であってほしい、と。

T:四輪の世界でも国内の事情はそうじゃないんですか?F1は撤退しましたけど。

X:HONDAの四輪はF1を撤退してから、日本のレースだとかアメリカのレースにテコ入れしてるんですけど。特に日本のレースですと、ついこの間まではTOYOTANISSANが力を握ってたんですよ、ご意見番っていうか。二輪でいうHONDAだったんですけども。ここに来てHONDAがボーンと突き出てきた。

 で、みんなが出る杭で、もうTOYOTANISSANも、それこそレースを主催してる団体も、みんなでHONDAを打ち崩そうという動きがあるんです。

T:なるほど、いろいろ難しいことがあるんですね。

X:で、HONDAは「日本の4輪レース界は汚くて子供じみててイヤだ。撤退してやれ」って、そういう話になってます。

T:F1に参入してた頃は本田宗一郎さんがいらした時代ですから、あそこまでできたんでしょうけども。二輪にその精神って受け継がれていないんですか。もともとスーパーカブから始まったわけですよね、HONDAって。ドリーム号とかあったじゃないですか。

 どうして二輪はHONDAが君臨しているのに閉鎖的なんだろうと思うんです。まあ、お金がないせいもあるのかもしれないですけど、不思議ですね。

X:HONDAの中でも、四輪班と二輪班というのがバッチリ分かれてるんですよ。全く交流が無いっていうほど、二輪は独自の路線を行っちゃってるんですよね。

 HONDAには、本田宗一郎さんが創った本田技研工業っていう大もとのHONDA本社っていうのがありますよね。それから、市販車を開発していくホンダ技術研究所っていうのがあるんですよ。これは材料の基本研究から新車の開発までやってるんですけど。四輪のレース部隊っていうのは、本田技術研究所の中にあるんですよ。そして二輪は、悪いことに(笑)また別会社なんですよ。ホンダレーシングコーポレーション、通称HRCって呼ばれてるんですが。もうここまでくると、本田宗一郎さんのキャラクターなんていうのは行き届かないんですよ。

 しかも、本田技研工業、本田技術研究所、ホンダレーシングコーポレーションの3社が並ぶと、二輪と四輪の間には深〜いミゾがあるんですよ。これはですね、ホンダ技術研究所としては「我々は営業利益を生む市販車を造ってる。にもかかわらずHRCは青天井で経費を使っている。お前ら、何の営業利益も生んでおらんじゃないか!」と、もう叩きまくるんですよ。

 HRCHRCで、「うるせい!こっちはレースで戦ってんだから、経費青天井でも致し方ないんだ!」と睨み合ってるんですよ。

 本田技研工業が二輪のレースもやっていれば、もしくは本田技術研究所がやっていれば、まだちょっと違うかもしれないけども。全く別立てのHRCという二輪のレース専門会社というのがありますので。これが、ビジネストークが出来る一般常識が備わっている人たちとは隔絶された、閉鎖的な社会を作ってるんです。

 ですからMFJという団体が実質は4メーカーさんで構成されているんで、ルール的には4メーカーのご意見をいただいてからルールを決めましょう、という面もありますからね。要は、レギュレーションやらレースを企画していく時に、アメリカとかヨーロッパだったら、「まずお客さんが来てくれて楽しめるためのレースをやりましょうや」ということからスタートしていくんですが、こと日本の場合、MFJが「こういうレースをしたいんですけども4メーカーさん、技術的にはどうですか?」とご意見を伺う。

 そうすると、4メーカーが「そんなの出来ねえよ!」とか、「こういうふうにしてくれ」とか。

 要は、メーカーの技術者サイドでルールなりレースを決めていくもんですから、非常に偏っちゃうんですよね。だから、レースそのものを難しくしていて、一見のお客さんには解りにくい。

 対極にあるアメリカのAMA、日本でいうMFJみたいなものなんだけど、そこはメーカーの絡みなんかないですから、興行的にもお客さんに優しくて、観て楽しいレースを考えてる。メーカーの奴らなんていうのは全くご意見無用。「ほんとに観客を楽しませるためのレースを俺たちはやっていく。参入したかったら日本のメーカーさん、来てもいいですよ」と。

 そういうスタンスなんで、まずここが違う。そこの違いは大きいですよね。観客動員にしてもレースの内容も。

T:今日伺っていて内情が良く解りました。

X:これはですね、知れば知るほど目を覆いたくなるような子供じみた話がいっぱいあるんですよね。

T:ほんと、日本の村的な感じですね。

X:そう!!名越さんみたいな人はアメリカのレースとかに行ったら、ほんとに楽しいんじゃないかと思いますね。やってて楽しいだろうし、お客さんの方も分け隔てなく平等に見てくれますから。もっともっと、あそこのチームの良さっていうのが出ると思うんですよ。だから日本の4メーカー主導のレースに出ていたりすると、どうしても4メーカーがまず頭に立つっていうレースになっちゃうし。話題もそこが中心になって、非常に狭い業界になっちゃいますよね。

T:改善されたり改革されていく余地は、今後あるんですか。

X:ないでしょう!!ただ、これだけ4メーカーがギッチギチに固めた世界の中で、ファンデーションみたいなプライベートチームで外車を使って4メーカーに割って入ってくればですね、お客さんの方から人気度が上がっていくと思いますね。

 4メーカーも認めたくないんでしょうけども、観ている人たちが素直に「あれだけ4メーカーがお金をかけてやっているのに、たった3人くらいのちっぽけなチームが割って入っていいレースやれるんだ!」っていうことで。

 ここで頭角を現せば、もうどこの国のどんなレースに行ったって恥ずかしくないですよ。


ーーーーーーー本文終わりーーーーーーーーーーーーーーー

 いかがでしたでしょうか。ちょっと尻切れトンボっぽい終わり方ですが、当時の原稿はここで終わっています。しつこく重ねて申し上げますが、この原稿は1996年に書かれたものです。決して現在の状況を反映したものではありません。当時の状況を当事者の主観を含めて表現したものです。

 しかし、およそ30年前の話とはいえ、今読んでみても色々と考えさせられることは多い気がします。何時まで経っても日本ではモータースポーツの地位、認知度、といったものは低いままのように思えます。現在でもバイク業界のシステムが上手く機能しているように見えないのは私だけでしょうか? 未だに暴走族(死語)のイメージを引きずっている?気もしますが、これは国民性なのでしょうか。

 しかし最近のバイクレース界では若者の活躍が目立つようになってきている印象があります。何時の時代でも、どの世界でも、未来を切り開いていくのは若者です。世の中はどんどんデジタル方向へ変化していきますが、停止すると倒れてしまうバイクはあくまでアナログな存在です。アナログだから面白いと思う次世代の若者にバイクレースやバイクそのものを引き継いでいっていただきたいと思います。そのうち停まっても倒れないバイクがどこからか出現しそうな気もしますが。

 話はちょっと飛躍しますが、私個人的にはレーシングバイクに電子制御は無い方が良いと思っています。あくまで操る人間の能力を競う方が健全で解りやすく、人気も出ると思います。例えばオリンピックの射撃競技、アーチェリー、弓道、等に超ハイテクを施した自動照準のメカニズムを持ち込むということになったら、それは無いだろう、止めてよ、と普通の人は思いますよね? 最新の電子制御は一般公道を走る乗り物のほうにこそ必要です。

 まぁ、自分はまだ走り続けるつもりです。ある意味老害かもしれませんが、勘弁してください(笑)。

sky




Posted by cpiblog00738 at 19:31