2025年08月04日
こんなのは初めて見ました
お客様がヤフオクで落札したエンジンがTFDに直送されてきました。ヤフオク落札エンジン直送というパターンは結構あって、その頻度は高いです。
届いたエンジンを早速分解しましたが、シリンダーヘッドを外したところピストンの真ん中に何か見慣れないマークが付いています。どう見てもスパークプラグのマークですね。(笑)前後シリンダー共に同じマークが付いています。プラグの位置をこのような視点から確認したのは初めてなので妙に新鮮で、本当にピストンのまん中なんだと感心しました。
それでシリンダーヘッド側はどうなっているのかと確認したところ、こんなになってました。プラグの先端は完全につぶれているというか、真っ平になっています。接地電極が2つあるタイプなので純正なのかな、と思いましたが、純正プラグでこんなことが起きるわけはないですね。それにこの位置にあるプラグの先端がピストンに干渉することはありません。
どんなプラグが付いているのか確認しようと、プラグホールの中を覗いてみました。すると見たことのないようなプラグが装着されています。工具がかかる部分は普通は6角なのですが、これは12角ですね。少なくとも純正ではありませんし、NGKやデンソーといったメジャーなものでもなさそうです。プラグの正体を確かめたくて、緩めて取り外そうとしましたが、緩める方向には回りません。
それでは、と逆に締め込んでみるとちゃんと回ります。プラグのシートが当たったと思われるところまで絞め込むと、こんなことになりました。(爆)この状態でクランキングさせたら当然ピストンと当たりますわな。要するにプラグのネジサイズが長いということですね。このエンジンにはネジ部の長さが19mmのプラグが採用されていますが、そこにロングリーチと呼ばれるネジ部の長さが26.5mmのプラグを装着してしまったようです。 良かれと思ってプラグを交換した後にセルを回したらカンカン音がしてエンジンは始動せず。交換したプラグに問題があると判断してプラグを取り外そうとしたところ、プラグの先端が潰れてリベット化してしまっていて途中からプラグは回らず取り外しは不可。その結果悩んだ挙句バイクは丸ごと解体屋行き、という悲しいことになったと思われます。
でも写真の状態のようにプラグ先端の潰れた部分を燃焼室から突き出した状態にして、潰れた部分をグラインダーか何かで削ってしまえばプラグは回るようになるので取り外すことは容易です。ピストンの方も大したダメージではないのでそのまま使用してOKでしょう。そうすればそんなに費用は掛からずにエンジンは復活して、バイクは乗れるようになったと思われますが‥‥。そんなにこのバイクに思い入れが無かった、もしくは好きではなかった、ということなのでしょうか?ちょっと悲しいです。
Posted by cpiblog00738 at 17:36