2026年07月01日

毎度のピストン割れです

 筑波の裏ストレートで急激なパワーダウンと発煙。その時の周囲の状況が許したのでそのままピットロードへ進入して帰還。パドックで試しにエンジン始動を試みると、エンジン始動はするもののエアインテークダクトからもくもくと煙がでます。オーナー様は慣れたもので特に驚愕することもなく、「この前のオーバーホールで費用をケチってピストン交換をしなかったらピストンが割れました!」と連絡がありました。

DSC04040 トラブルは前側気筒で、とりあえずシリンダーヘッドを取り外しました。状況から判断するとピストン折損直後にエンジンを止めていますが、それでも結構派手に割れてしまっています。




DSC04041 ピストンを取り外したコンロッドですが、割れたピストンの割れ目から吹き抜けた燃焼ガスがコンロッド小端を直撃しています。本来ならコンロッドも交換したいところですが、経験上機能的に問題が出ることは無いのでこのまま再使用します。ピストンは2個とも新品に交換で対応しました。無事な方のピストンも同じ条件で使用されてきたものですから、壊れた方だけ交換、は全くお奨めできません。

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 取り外したピストンの状態です。こういった壊れ方は考え方にもよりますが、自分としてはどちらかと言えば好ましい壊れ方だと考えます。何故なら壊れたことがすぐに判るのでそのまま使い続けて致命傷になることがありませんし、たいていの場合ピストンのみの交換でエンジンは復活するからです。勿論割れたりしなければ良いに決まっていますが、サーキット走行専用車であればノーマルピストンでも割れますからね。

DSC04046DSC04047 ちなみにこの2点は999Rのノーマルピストンで、それぞれは異なる車両の別個体のピストンです。しかし双方とも割れ方は同じような印象を受けます。両者ともこの時点では体感的にエンジンの違和感は感じられず、定期的なオーバーホールで問題が発覚しました。
 この状態が進行するとどのような状況になるかを予想すると、ピストンが砕けて最終的にコンロッド小端がフリーな状態になるのではないでしょうか。するとフリーになったコンロッド小端が周囲を叩き壊すということになります。エンジンへのダメージは計り知れません。そういった例も何件か見ています。


Posted by cpiblog00738 at 14:10